【スキー・スノボ初心者向け】ゲレンデでの必須アイテム
インターネットやスポーツ用品店に行くとたくさんのウェアが並んでいるかと思います。
カラフルなもの、アースカラーのシンプルなもの、ゆったりしたもの、タイトな作りのもの、色々ありすぎて迷ってしまう方も多いと思います。
もちろん好きな見た目のものを選んでいただいて何の問題もありませんが、少しでも快適に楽しみたい、そのような方へ向けて、選び方の方向性を示せればと思います。
ウィンター用品、アウトドア用品の専門店で10年以上働いていた私が、お客様からの質問に多かった内容を踏まえながら趣味もかねてお伝えさせていただきます。
(ちなみに私はジャケットは登山用、パンツはスキー用を使いながらスキー・スノーボードどちらも楽しんでいます。この辺も選び方です。)
目次
1,スキー・スノーボードウェアの違い
2,ゲレンデでの必須アイテム(寒さ、日差し対策)
3,知っておくべき価格による性能の違い
(レイヤリングは長くなるので別記事で)
4.まとめ
1,スキー・スノーボードウェアの違い
・「一番重要」運動の仕方の違い これによって差異が生まれているものが多いです
・見た目 スキーウェアは細身が多い スノーボードウェアは幅が広め ブランド、ファッション
・パンツの裾 スキーウェアは細めで当て布有り(エッジガード) スノーボードウェアは太めで巻き上がり防止用のフックがついているものもある
他にもメーカーのブランディングだとか色々とありますが大雑把にまとめるとこんな感じです。店舗で接客していて一番多かった問い合わせがスキー・スノーボードウェアの違いだったと思います。
正直どちらを使っていただいてもゲレンデ内を滑っている分には特に問題なく使用可能ではあります。とはいえ、メーカーが使用用途を分けているからには意味があるわけです。
・滑り方の違い
これはイメージしていただければすぐわかりますが。
スキー 板に対して正面を向いて乗る(体は大きく動かない。特に上半身。)←体のラインに沿ったレギュラー幅のウェアが多い。
スノーボード 板に対して横向きに乗る(全身がよく動く。)←動きやすくゆとりがあり背中が出たりしないように丈が長めが多い。
これです。(滑りのジャンルによりますが)
・スキーは正面を向きながら重心移動をしていきます。重心移動していますが基本目線の方向はほぼ正面なのでスノーボードほど大きな体の動きは要りません。
・スノーボードは横ノリ系と言われる通り板に対して足を斜めに固定します。取り付けの時点で体を少し捻っている状態です。滑っている時は進行方向へ顔を向けるのでよりひねりますし、フロントサイド(体正面側)バックサイド(体背中側)への切り替えの時には大きく体が動くのが想像できるかと思います。
それに加え、皆さんがよく見るスノーボードはフリースタイルスノーボードというジャンルのものが多く、ゲレンデでもグラウンドトリックといって板を回してみたり、ちょっとジャンプしてみたりというのを見ると思います。
何となくイメージつきましたでしょうか。
スノーボードはとにかく体をよく動かすということですね。ファッション的な意味合いも多分に入っていますが。
もう一つ忘れてはいけないのがパンツの裾です。
裾を見てもらうとそこだけ厚い記事が使われていたり、当て布がしてあったりすると思います。これがエッジガードと言われるもので、スキーは片足ずつ金属のエッジがついた板を履くのでどうしてもウェアに引っ掛けて破いてしまいます。これを防ぐものです。
店舗でパンツの裾を見てもらうとスノーボードウェアにもついていたりします。これがついていればスキーで使ってもすぐにダメになることはないということですね。(店舗によっては後付けできます)
ウェアの違いが気になる方はこの辺をイメージしながら選んでいただければ面白いと思います。
値段の高いスキーウェアはストレッチが効いているから動きやすいとか、ゆったりしたスノーボードウェアを選べば重ね着しやすくて温かいとか。選び方は色々です。
一般的なスキー、スノボウェアの違いとしてはこんなところかと思います。
さらに細かなジャンル別の違い(基礎、フリーライド、フリースタイル、サイド、バックカントリーとか)はまた別の記事で紹介できればと思います。
2,ゲレンデでの必須アイテム
ゲレンデは基本的には山にあります。
標高が高くなれば天候が変わりやすく、紫外線も強い。特に白い雪は日差しを反射する。
運動をするのになかなかに過酷な環境かと思います。
そんな環境で必要なアイテムです。必須なのにたまに忘れてしまうものです。スキー用品で調べたら必ず出てくると思います。
レンタルできないこともあるので注意。ゲレンデのショップで買えはします。
・ゴーグルorサングラス ゴーグルがいいです雪、雨が入って来ずらいです。転倒、衝突時も顔を守ってくれます。紫外線対策(超重要)
・グローブ 寒さ対策、怪我対策 転んだ時に素手で手をつくと擦りむきます。春でもざらざらです。暑くてもつけましょう。
・ヘルメットorニット帽(保温性のある帽子) ヘルメットを推奨。寒さ対策、怪我の防止。気温が低いと頭が痛くなります。滑走中は風も当たるのでなおさら。特にスノーボードで逆エッジになった時後頭部から行くことが多いのでヘルメット推奨。(海外だとほぼヘルメット、風通さないので温かいですよ。)
・チケットホルダー ウェアについていればいらない。ICが多いので腕につけれうものが便利かな。腰に下げるものは丈の長いウェアだと不便。
・ネックゲーター(ネックウォーマー)、バラクラバ等 寒さ対策、日焼け対策。(首の後ろ結構焼けます。)風があると顔、首かなり寒いです。温度調節に便利。
・スキー用の靴下 膝下までの丈は欲しい。乾きやすいものがいい。ちゃんとしたブーツは温かいので薄手のものでいい。フィット感が変わる。重ねばきはズレるので足痛くなりやすい。(重ねばき用のソックスはOK)
・日焼け止め 雪山は紫外線めちゃくちゃ強いです。すぐ焼けます。日焼けをすると疲れます。お子さんでも必須。
・リップクリーム 乾燥、紫外線対策。アウトドア向けのSPF、PA高めのものを選びたい。滑っている時も持って時々塗りたい。
・ポケットティッシュ 基本寒いのでたまに使います。
・スマホ 落とさないように注意。いざという時に使います。自分がいるゲレンデの連絡先検索できるように。寒さでバッテリーの消耗早くなることがあるので気をつけましょう。
・お金、常備薬 財布をアウトドア用と分ていると忘れがち、滑っている時に腰を痛めたことがあります。ロキソニン持っていて助かった。広いゲレンデだと戻るのも大変です。
必須装備。こんなところかなと。
特にゴーグルは大事です。見えなければ本当に危険です。レンタルの用意がないところもあるので事前に確認が必要です。ゲレンデで買うとそこそこします。
また、ゴーグルは金額による性能の差が大きい道具です。お金をかけてもいい道具なので調べてみるのをお勧めします。(ちなみに寿命は長くて5年くらい)詳しくは別の記事で。
他の道具はとりあえず持っていきましょう。こだわらなければ安いものでもOKです。これらの装備もそれぞれの組み合わせの相性があったりします。
3、知っておくべき価格による性能の違い
これもよく聞かれました。(ゲレンデ内で使用するウェアの場合)
・高いウェア(ジャケットだけで4万円〜) 防水性(耐水圧)が高い ストレッチが効いていて動きやすい 立体的な作りになっていてフィット感がよく動きやすい 薄いのに温かい ベンチレーションで温度調節しやすい 耐久性が高い メンテナンスがちょっと面倒
・安いウェア(上下セットで5万円以内くらい)は全てがそうではありませんがおおよそ高いウェアの逆です
・高いゴーグル(2万円以上) 見やすい 曇りにくい 頑丈
・高いグローブ(1万円以上) 頑丈(スノーボードだと特に大事) フィット感が良い 防水性が高い
このように高いものほどいいのは間違い無いです。(板、ブーツは別です)
ではこれらをどうやって選んでいくのかというと。
まずは購入するべきかです。
一番の目安は1シーズンに何日、何回滑りに行くかで変わります。
シーズン中5日以上滑るのならスキー、スノーボード用品の購入を検討してもいいと思います。5日以上になってくるとレンタルの金額と比べても割安になることが多く、仮に5日、5シーズン=25日使えばレンタル1日5000円だと125000円なのでそれなりの道具が買えます。
他にも好きなデザインのものを使えますし、レンタルで毎回時間を取られなくなります。
ただしレンタルにも利点があって、自身で手入れをしなくていい、荷物を減らせる、保管場所も減らせる等あります。
(特にスキー用品の手入れは快適に過ごすために重要なのでメンテナンスに不安がある、面倒臭いという方はレンタルでいいと思います。メンテナンスについても別の記事で)
11月から2月のハイシーズンに大型のショップに行くと価格帯別に商品が並んでいたりします。
それとは別にブランド別に並んでいる売り場もあります。
この二つを比較してみると価格帯に大きな差があったりします。
例えばスキーウェアだと安いものだと上下セットで1〜2万円くらいで売っています。高いものだと上下別、ジャケットだけで5万円以上とか、注文になってしまうけど上下50万円のウェアなんてのも販売していました。
これらの価格の差は機能に直結するのですが、基本的には上下で10万円くらいまでで選んでいただいて機能的には十分だと思います。
それ以上のものは用途に合わせて追加の機能が付加されたもの、デザイン、素材にこだわったものが増えてくるのでゲレンデ用途では拘るのでなければ必要のないものが多いです。
また、そういった道具(ウェアに限らず)はシーズン中には売り切れてしまってサイズ、カラー等選べないものも多いので確実に手に入れようと思ったら2月から夏にかけて行われる受注会で注文をした方がいいです。受注会についても別記事を作ろうかと思っています。
・まとめ
スキー・スノーボードウェアからアクセサリ、ゲレンデであるといいものまでざっとですが選ぶ目安になればいいなと思い書かせていただきました。
・スキーウェアとスノーボードウェアは動き方が違うのでどちらをやるか決まっているのならそれ用を選ぶ。決まっていなければデザインで選んでOK。
・持ち物については記事内で書かせていただいたものを参考に必要なものを取捨選択していただければOK。最悪ゲレンデで揃います。
・価格は高いものほど快適ですが、安いものでも手入れすればちゃんと使える。面倒ならレンタルで。
今回インナー、ミドラーなどのウェアの下に着る物。スノーボードなら必須のプロテクターには触れていませんがここもフォローできるような記事を用意します。

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